【記事を読んで】保守と変革:自民党60年/3 問われる議員の質 小選挙区制、思わぬ弊害(毎日新聞|2015年11月14日)

http://mainichi.jp/shimen/news/20151114ddm005010032000c.html こちらの記事。 書かれているのは、1994年の政治改革、小選挙区制度の導入をどう評価するかというような内容。

 

この記事を一通り読んで、意識が向いたのは制度の可否ではなく、 制度を変えようとした当時の議員の「考え方」についてだった。

 

当時を知る自民党幹部は「小選挙区制になればどういう弊害があるかという議論は抜きで、とにかく制度を変えればよいという空気になった」と振り返る。

 

こう語る自民党幹部が誰なのかは記事からはわからないけれど、 自分はこれを目にして、

制度を変えさえすれば、国民からの批判はくぐり抜けられる と思っていたのだろう、と訝しんでしまった。 多分、あまり外れていない推察だとも思うし、 実際、国民もすぐに忘れてしまった。

責任ある立場の人間が、自身の保身のために変えようとした結果、 小さな問題が山積みになる。

先日の行政事業レビューを目にしていても痛感したことだ。 50年後、100年後のことを考えて制度を設計しようとする人間がいないと、 国は大変なことになる。