こんな人でも国家公務員試験、受かるんだ(失笑)

今日はちょっと真面目な投稿を。

11月11日(水)から3日間、「行政事業レビュー(以下、レビュー)」という行政改革に取組む公開カンファレンスがありました。 自分はこのレビューに、ちょっとした形で少しだけ関わっていました。 今日はその最終日。

行政事業レビューってなんやねん?」っていう人がたくさんいると思います。 大雑把に説明すると、

政府のお役所が「来年、こんなプロジェクト(= 事業)やろうと思ってまーす」っていうのに対して、 「それ、本当にやる必要ある?」 「その準備の仕方じゃ失敗するんじゃない?」 っていうツッコミをいれる審査会だと思って下さい。 財政状況がやばい中で、予算を少しでも頭良く使おうってことではじまりました。

(こういう政策系を、誰にでもわかりやすく共有できる人間になりたい....) (この取組みがどうやって始まったのかは、またいずれ)

自分もちょっとした関係者だったということもあって、 実際の様子を今日も見ていたのですが、そこで目にしたものは、 ちょっと「やばいな・・・^^;」と思ってしまうものでした。

忘れてしまう前にまとめてログしておきます。

[YouTube]少子化対策に「婚活サポーター」?行政事業レビュー(15/11/12) [日テレnews]無駄を検証 行政事業レビューがスタート [日テレnews]行政事業レビュー 随所に復活“河野節”

当日の生中継はするのに、その動画の公開をあとから見ることはできないので(笑)、 自分の言葉から多少のバイアスがかかった上での紹介しかできないのですが、 ごめんなさい。

行政事業レビューでは、日々政策(プロジェクトと同じ)を実施している省庁の官僚が、 政策の説明をして、それを有識者の人たちがツッコんで、 官僚がそれに答える、(たまに大臣が参加してくる)っていう形式をとっているんですが、

まず、

① 説明が長い(笑)

プレゼンテーションの基本は、 「資料を目にして伝わる情報、それ以上に価値ある情報を共有すること」です。

その点からすれば、話は短くシンプルにあるべきです。 実際、何度もファシリテーターの人に「簡潔に説明してください」と 注意を受けていました。

なにより、そこの場にくる評価者・参考人は、 事前に資料を読む準備はしているはずなんですから、説明の時間なんて、 そもそもいるのかっていう話でした。

② 質問に答えていない担当者(議論になっていない議論)

「◯◯なんじゃないですか?」 「〜〜〜〜のようには考えていないのですか?」 「△△△とは矛盾していませんか?」 ときかれたら、これは必然的にYes / No で答える質問だというのは、常識のはずです。 多分、小・中学校でそういう授業があったはずです。

Yes / No 以外で答えるのは、5W1Hできかれた質問だけです。 こういう飲み込みの早い中高生だったら、既にやっているようなことも まともにできない人が官僚の国って....。

③ 責任の所在を決めていない

プロジェクトをするときに当たり前のことですが、 何かを始めるときは、「起こりうる最悪の事態」を想定した上で、 責任の所在(誰が謝るのか、責任を取る人)を事前にはっきりさせるのが 当たり前です。 高校のスポーツ大会ですらしていることです(笑)

① 説明は必要最低限 ② 聞かれた質問に答える ③ 責任の所在を決める

これって、一般常識ですよね? こんなことができなくても、官僚になれるんだったら、 国家公務員試験って、きっと簡単なんでしょうね(笑)

ぼくは暗記をたくさんする時間があるなら、 たくさん動いて、色んな体験をしたい人間なので、 国家公務員試験を受けるつもりはないですが、

少なくとも、今日、目にした官僚よりは少しはまともに プロジェクトを回せる気がします....。

今日は、いままでSFCで ガバナンス(曽根研)、統治機構(松井研)、ソーシャルプロデュース(すずかん研)で 学んでたことが同時に活きる体験ができました。

この国、やばいな・・・^^; 笑ってられないですね。どうにかしないと。

あと、最後に。 この行政事業レビュー、取組みは本当にいいと思うんです。 でも、このWebページはまずくないですか・・・? ^^;

ぼくなら、もっといいものつくれますよ。