【総論的なメモ】グローバリゼーションとは?

世界がグローバル化した。 今はグローバリゼーションの時代だと、よく言う。

しかし、本当のところグローバリゼーションとは何なのか? そもそも、世界は本当にグローバリゼーションしているのだろうか。

”いわゆる”グローバリゼーション時代の現代においても、 『国家』は残り、国境は存在している。国家政府が役割は日に日に増している(解決されない社会課題は未だ存在する)。 しかしその一方で、 国家の命令なくして、人々が協力することはいわば”あたりまえ”になってきているし、 地球の裏側の情報が瞬時に手に入る時代になりつつある。 地球の裏側で出品している人の品物・サービスを、簡単に購入できるのも「今の時代」ならではと思わせる。

このことから考えて、結論をだすのは とても早急なことかもしれないが、

グローバリゼーションは、”ある分野”に限って 起こっている世界的現象である。 というのが、私の見解である。

基本的には、 金融分野と、情報分野でのグローバリゼーションがめざましい。

それを支えているのは、もっぱら情報技術(Informational Tech)思想だ。 情報技術の偉大さを誇示するために、このようなことを書いているわけではないが、 「何が」グローバリゼーションを勢いづけたのかという問いへの答えは、間違いなくITだろう。

世界中の人々が、Webに接続されればされるほど、グローバリゼーションはますます拡大していく。 国境を超えた人々の協力も、情報技術の発展の蓄積のおかげだ。

しかし、情報技術というアーキテクチャだけではグローバリゼーションは 今日の勢いにはならなかっただろう。 ITは条件を整えたにすぎない。 もう一つのグローバル化の要因は、コスモポリタン的な思想である。

国籍の違う人間であっても、困っている人がいれば助ける。 そういう人間愛を基軸にしたような価値観が、世界的にシェアされている。 シェアできるようになっている。

そういった思想的背景も、現代のグローバル化を推し進めた ”忘れられない一部”である。