【非ネタバレ】2015年に観た映画

2015年の12月11日に更新したきり、久しぶりの投稿になります。 およそ1ヶ月、ブログを何も書かずに来ました。そのわけは聞かないでください(笑)。

この記事、本当は年末に書こうとしていたんですけど、色々あって今日(H28.01.09)になってしまいました。 またできるだけ継続的に書いていきたいです。この日、宣言したようにね。

ぼくはよく映画を観ます。映画館に行って観るときもあれば、Google Playで買って観るときもあります。

今日の記事は、いつか書こうと思っていた記事です。 ぼくが2015年に観たなかで人におすすめしたい映画をシェアします。

 

ぼくの趣味が色濃く出ているのでご承知おきください(笑)。

 

 

杉原千畝 (Webサイト)】

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第2次世界大戦中の日本の外交官、杉原千畝(→ Wikipedia)を描いた作品。 日テレの戦後70週年特別企画です。 「戦争と平和」「日本から観た戦争」というこの手の映画は、シナリオや演出がとても難しいのだと思います。(僕の主観で)いままで、なかなかいいと思える作品はありませんでした。

訴えたいのは、結局反戦平和。 訴えたいのは、結局現代日本への憂い。 つくり手の価値観が露骨で、物語としての面白みは薄くなる。いままでそういう作品が多かったように感じていました。

その視点自体を批判するわけではないんですけど、 ひとつの作品として観るときは、一辺倒じゃない「ものの見方」が(ぼくは)ほしい。作品としての芸術性と、強いメッセージを同時に備えた作品こそ偉大だと思います。 そういう贅沢な僕からして、映画「杉原千畝」は、物語としても面白く、作品のメッセージにも心が動きました。

杉原千畝は、日独伊三国同盟を結ぼうとする時の政府に反逆するのですが、とても真面目で祖国に忠実な杉原千畝が、なぜ、その決断をしたのか。 リトアニアとドイツで第2次世界大戦を見ていた外交官は、遠いアジアにある日本政府にどんな思いを抱いていたのか。

とても考えさせられる作品です。 そして何より、杉原千畝がとてもかっこいい男でもありました。

個人的な一番のおすすめシーンは、 物語終盤に、空襲の始まったベルリンの日本大使館で駐ドイツ日本大使の大島浩小日向文世)が杉原千畝唐沢寿明)に「この戦争をどう読む?」ときかれて、杉原千畝が自説を語るシーンです。

この映画は、まだ上映していると思うのでぜひ一度、劇場でご覧になるのをおすすめします。 (他、作品から感じたこと) ※ 現在もある難民問題について ・・・昨年、中東で祖国から逃れてきた人の多くが豊かなヨーロッパへ行進しているニュースが報道されました。作品中でも祖国を追われたユダヤ人が様々な国の大使館を訪ねて、ビザの発給を迫りました。祖国にいることのできない難民に対してどう向き合うべきなのか。第2次世界大戦時の国際問題といま世界で起きていることを照らし合わせずにはいられませんでした。

※ ヨーロッパ人がユダヤ人に向ける視線 ・・・(自分は日本人なので少し誤解しているかもしれません)。作品では杉原千畝の事務所に勤める現地人(リトアニア人)の秘書でさえ、ユダヤ人に最初は軽蔑の視線を向けていました。西洋も、東洋も起きている問題は同じなのだな、と。「人間は肌の色や、思想は違うのに、心で考えていることは同じなんですね」